Wires-Xネットワークへ無線機無で参加⑪追加 まとめ
- 2018/03/18
- 18:59

忘れないうちに、開発の経緯、考えていた設計指針、機能一覧などをまとめておきます。
長いQSOなどの動画をUPしたかったのですが、承諾を得なければならないので、とりあえず、ルームに接続してIDを受信した動画を撮影しました。LCDの動きが少しわかると思います。
開発に至る経緯
Wires-Xマイノードをモービル機にダミーを付けて運用していました。交信時にはFT-2Dを使って目の前のマイノードに接続をしていました。
しかし、機能豊富なモービル機やハンディー機を、このような使い方をするのは『もったいない』と思うようになりました。モービル機とハンディー機の消費電力も無駄に思えてなりませんでした。
そんな時、モービル機を使わず、マイクをHRI-200に接続して運用している局が存在する事を知りました。
これだ!と思って調べたところ、いくつか、自作例や手作り品の販売などがされている事が分かりましたが、3分タイマー入りの物がありませんでした。
そこで、自分でも作ってみようと決断しました。
せっかく作るのであれば、単純なマイクインターフェース機能だけでなく、『3分連続送信タイマー』や『15分交信タイマー』や『Sメーターの様に音声に合わせて振れるメーター』などの機能を実装し、Wires-X交信が楽しくワクワクになるような装置にしたいと思いました。
夢は膨らんでおり、“Wifiルータを車に持ち込んで、車から本機で運用”したり、海外出張や旅行時にALL-JA-CQルームに免許不要で接続できたり楽しみが広がります。
設計指針
マイコン部分に不具合があっても、アナログ部分だけで動作が続けられる様にしています。(ハンディーマイクとHRI-200の中継はアナログ回路で実現しています)
部品は、特殊なものを避け、可能な限り秋月電子などで入手可能な部品を利用しました。
基板は、PCBEで設計し、FusionPCBに作成を依頼します。
単なるマイクインターフェースではなく、マイコンを実装した事で、よりWires-X交信が楽しく快適になる機能を実装する事にしました。
基板単体もしくはアクリル板で挟み込む事で完成する事を意識しました。(アルミケース加工をしないで済む方法)
主な機能一覧
見やすい青色LCD登載
連続送信時間、連続受信時間、交信時間、Room連続空き時間を数字及びメーターで表示
3分連続送信を事前・直前の2回、ビープやバックライト点滅でお知らせし尻切れ防止
15分の連続交信をタイマーでお知らせし長時間の“うっかりRoom占有”を防止
マイク入力レベルの応じてレベルメーターが振れます
スピーカー出力レベルに応じてSSBのSメータの様にレベルメーターが振れます
疑似SQL動作音実装(受信終了時に『ザッ』と聞こえるホワイトノイズ)
電圧表示機能
ビープによるお知らせはモールス符号を活用
セットアップモードでパラメータ変更可能
変更したパラメーターはEEPROMに書き込まれ電源OFF時にも保持される
受信時に緑LED発光、送信時に赤LED発光
市販4Pハンディーマイクの接続可能
ハンディーマイクを接続しない状態でも本体実装のスピーカー、MIC及びPTTで交信可能
HRI-200とケーブル1本で接続
消費電流:30mA @ 13.8VDC入力
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